フィン・ユール〜家具の彫刻家と呼ばれた男
1912年デンマーク・コペンハーゲンに生まれ、アルネ・ヤコブセン、ハンス・ウェグナーらと同時期に活躍した、フィン・ユール(Finn Juhl)。
デンマークを代表する建築家であり、"家具の彫刻家"と称された家具デザイナーです。
代表作には、"世界で一番美しい肘掛を持つ椅子"と言われる「イージーチェア No.45」や「ペリカンチェア」など。
「最良の家具はクラシックなイギリス家具か、イギリス家具の影響を受けた中国家具である」というデンマーク家具デザインの主流派に異を唱え、高度な木工技術を持つ名匠ニールス・ボッターとの出会いによって、素材の特性を極限まで追求した全く新しいデザインの家具を生み出しました。
独特の発想と優れた造形感覚で、作り上げた独自のデザイン世界。その形態とディテールの美しさで「家具の彫刻家」と呼ばれるに至りました。
個人的には、独特の肘が美しい"イージーチェア No.53"が好きですねー。